お家の外壁のALCの欠けの補修をしました。
使用材や施工手順、作業後の反省点について記載します。
損傷の状況
住宅の外壁に使用されるALC版に車のドアをぶつけてしまいました。
ALCは他の外壁建材に比べ柔らかく、強くぶつけたわけでは無いのですが、ALC表面の凹凸が欠けてしまいました。
欠けの範囲は、意匠上の装飾的な凹凸部分であり、欠けの深さが溝の底まで及んでいない為、この欠けが原因での漏水や版事体の割れといった損傷の影響は無いものと判断しました。
ただ、このままでは見た目が悪くなりますので、欠けの部分を補修することとしました。
使用材について
補修に使用したのは、ヘンケルジャパン株式会社の超強力パテ状接着充填剤 「ロックタイト 多用途補修パテ プチ」です。
私はこの商品を東急ハンズで購入しました。
¥300程度だったと思います。
この商品は、ALCだけでなく、コンクリート・木材・金属・石材などのあらゆる素材の補修に使用できる多用途タイプです。
練り混ぜ後、15分程度で実用強度が発現する速硬性の高い補修材です。
袋から出してそのまま手で練り混ぜるだけで良い為、使用方法が簡単です。
また、2回分の補修材が別々に梱包されているので、補修か所の大きさに合わせて開封することが出来ます。(写真の青い塊)
使用方法について
①脆弱な部分の除去・ 補修か所の清掃
まずは補修か所の脆弱な部分を除去します。手で触ってポロポロ落ちてきたり、表面の塗装材にくっ付いているだけでペラペラ捲れているような脆弱な部分を除去し、歯ブラシで清掃します。
②補修材を練り混ぜ
同梱されているポリ手袋を嵌めて、補修材を練り混ぜます。
粘土を練るように補修材を練り混ぜます。
ポリ袋の根元を輪ゴムで固定するとやりやすいです。
速硬性が高い為、2~3分程度で練り混ぜを終えます。
③補修か所に充填する
欠けている部分に補修材を充填します。
練り混ぜを終えてから15分程度で固まってきます。
④補修か所の成型
固まってきたら、余計な部分をそぎ落とし、ALCの凹凸の形状に合わせて成形します。カッターやヤスリを使って形を整えていきます。
成型完了です。
私の場合は削りすぎたらどうしよう…と心配で心配で…30分程度チマチマ削ってましたが、慣れている人であれば、5~10分もあれば出来上がると思います。
④塗装仕上
最後に仕上げの塗装をします。
このALCの場合は、御影石調の塗装で仕上げております。
上の写真は、直接仕上げの石目調の塗料を塗ったところです。
塗料の付着が悪いのか、若干パテ材の青い部分が露出しています。
石目調の塗料の場合は、下地の白い塗料を塗ってから仕上げの石目調の塗料を塗るべきでした。
モタモタしてたら日が陰ってきてしまいました…。
一度塗っただけでは、パテ材が隠れてくれなかったので、何度か塗り重ねることにしました。
上の写真は少し時間をおいて乾燥させてから、再度塗り重ねた時の写真です。
補修か所を目立ちにくくするために、ALCの凹凸の一マス全体(写真の赤い四角の部分)を塗ってみました。こちらの方が補修か所が目立ちにくくなりました。
あとは、このまま乾燥させて完成です。
上の写真がしばらくして乾燥させた写真です。
塗りたての時よりも色が馴染んでいるように見えます。
これで完成です。
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