子供が生まれて2年が経ちました。
シングルベッドを2つ並べて子供と3人で寝ているのですが、さすがに狭くなってきました。
しかし、3人分のベッドを並べるとなると、かなり広い部屋でなければいけません。我が家の寝室は狭く、拡張する幅は300mm~500mm程が理想です。しかし、市販のベッドフレームやマットレスで、幅が300mm~500mmのものは探してもなかなか見つかりませんでした。
そこで、思い切って自分で作ることにしました。
今回作る拡張ベッドの寸法は、幅440mm×長さ1860mm×高さ500mmとしました。
(※高さは、ウチにあるベッドの高さに合せました。)
マットは市販のウレタンマットをカットして利用
細い寸法でベッドを拡張する場合、一番問題になるのがマットをどうするか?ではないでしょうか。
幅600mm以上の拡張であれば、ベビー用のマットレスがW600mm~販売されています。ごろ寝マットと検索してもW600mmの商品はヒットします。しかし、W600以下のマットとなるとなかなか見つけることが出来ません。
そこで、マットについては、市販のウレタンマットをカットし、それを手頃なカバーに詰めて利用することにしました。
複数の小さなマットを敷き詰めることにした
次の問題は、マットのカバーをどうするか?です。
ベッドフレームもウレタンも好きなサイズに加工するとして、カバーは?カバーまでDIYするのはさすがに手間が掛かり過ぎます。
そこで、カバーについては、市販のクッションカバーか枕カバー、若しくは座布団カバーのようなものから選定して、複数の小さなマットを敷き詰めることにしました。
材料はIKEAの商品から選定
今回私は、IKEAの商品から材料を選定しました。
理由は、実物を目で見て触って確認出来ること、製品のラインナップが多いこと、価格帯が手頃なこと、の3点です。
ウレタンマットには、座面用クッションの「DUVHOLMEN(デューヴホルメン)」を採用
さて、数あるIKEAの商品の中から私が選んだのは、62cm×62cmの屋外用ベンチの座面用クッション「DUVHOLMEN(デューヴホルメン)」です。
理由は、クッションが厚く硬さが私好みであったこと、この商品と組み合わせて使う背もたれ用のクッションのカバー「JÄRPÖN(イェルポーン)」が丁度良いサイズ(62cm×44cm)だったことです。
ウレタンマットは好きなサイズに調整可能ですが、カバーはそうもいかない為、カバーのサイズに合わせてマットを作ることにしました。
他の利用できそうなウレタンマットと注意点
「DUVHOLMEN(デューヴホルメン)」については、同じ名前で、背もたれ用のインナークッションも販売されています。これであれば、背もたれ用のカバーに合わせたサイズの製品なので、わざわざカットしなくてもそのまま利用できます。まさに買って敷き並べるだけで完成します。ただ、背もたれ用のインナークッションはポリエステルの綿で作られており、ウレタンマットが入っている座面用のクッションに比べて柔らかい作りになっていた為、今回は不採用としています。
他の選択肢としては、ベビー用マットレスの「SKÖNAST(ショーナスト)」や「KRUMMELUR( クルッメルール)」、ごろ寝マットの「SLÄKT(スレクト)」等があります。選択する時の注意点としては、中のウレタンフォームが一塊になっているものでないといけません。
例えば、ポケットスプリングマットレスだと、中に小さなスプリングが敷き詰められている為、カットした時にバラバラになってしまいます。必ず一塊のウレタンで出来ているマットレスやクッションを選びましょう。
カバーには、背もたれ用クッションカバー「JÄRPÖN(イェルポーン)」を採用しました。
カバーには、背もたれ用のクッションカバーの「JÄRPÖN(イェルポーン)」を採用しました。
先述した通り、丁度良いサイズだったことと、10cm程のマチ付きのデザインだった為です。
厚みのあるウレタンを中に詰めることを考えた時に、同じ厚みのマチ付きのカバーの方が角まで中身が詰まるので、余りがダブつくことが無く、綺麗に仕上がるように思いました。
「JÄRPÖN(イェルポーン)」用のインナークッションについては、柔らかい作りになっていた為、不採用にしてます。あくまで、ベッドに用いるクッションマットとして、私の好みに合うものを条件に材料を選定しています。
ウレタンをカットする
思い切ってカットしていきます。
今回採用した「DUVHOLMEN」は、中身がウレタンマットのみで構成されてはいない製品だったので、少し手間がかかってしまいましたが、綺麗にカットすることができました。
不織布のカバーを開いてウレタンを取り出す
表面の不織布の縫い目の糸を切ってカバーを開いていきます。
中を取り出してみるとウレタンが真綿で包まれていました。
①-1の手順では、思い切って縫い目を全て解いて大きく開くようにしておいた方が、①-2の手順や後々の中身を入れて戻す手順(⑤-4)がやりやすくなります。
①-1.不織布の縫い目の糸を解く ①-2.中身を取り出す。開き口が小さいと出しにくい為、もっと糸をほどいた方が良いです。 ①-3.真綿を縫い付けている糸を解く ①-4.真綿を開いて中のウレタンを露出させる
サイズの確認
製品の寸法は、62cm×62cmとありますが、中身のウレタンとしては、61cm×61cmとなっていました。真綿の厚みを1cmとして設計されていたようです。
②-1.ウレタンの寸法確認 ②-2.製品の寸法より1cm小さい
寸法を入れる
クッションのカバー「JÄRPÖN(イェルポーン)」のサイズ(62cm×44cm)に合わせて、カットする寸法線を入れていきます。真綿の厚みを考慮して61cm×43cmになるようにカットします。
③-1.不要な部分の寸法18cm ③-2.必要な部分の寸法43cm
ウレタンをカットする
寸法を入れたらカッターでカットしていきます。
④-1.ウレタンをカットする ④-2.思い切ってザクザク切ります ④-3.簡単に切れます
綿を戻して不織布のカバーに入れる
元あったように真綿を巻いていきます。
⑤-1.真綿で包んでいきます ⑤-2.余りの部分は折り目の内側に入れ込んでいきます ⑤-3.真綿を縫い付けていきます ⑤-4.不織布のカバーに戻していきます ⑤-5.余りの部分は枕カバーの要領で内側に入れ込んでいきます
サイズを調整したウレタンをクッションカバーに入れる
最後にクッションカバーに入れていきます。
今回の拡張部分の寸法は、幅440mm×長さ1860mmとしている為、同じものを3つ作ります。
⑥-1.カバーの中に入れていきます ⑥-2.綺麗に収まりました ⑥-3.同じものを3つ作りました
ベッドフレームについて
ベッドフレームについても、手頃なサイズ・高さの商品がなかなか見つかりませんので、DIYすることにしました。
ネットで「ベッドフレーム DIY」と検索するだけで沢山の例が紹介されています。私なりに出来るだけ簡単に作れる方法を考えてみました。
今回のベッドフレームは、幅440mm×長さ1820mm×高さ400mmのサイズで作ります。
(※完成形のベッド寸法は、冒頭の通り、クッションマットを含めた、幅440mm×長さ1860mm×高さ500mmとなります。)
材料
木材はSPFのワンバイ材19mm×89mm[1×4(ワンバイフォー)]を使っています。(一部天板のすのこ部分に19mm×38mmの部材を一本使用しています。)
接合部は、タッピングサラビス 3×30を使います。
拡張部分のベッドの脚を作る
脚の部分は下記のA~C(全4本)の部材で出来た門型を3つ作ります。
A.天面の部分(長さ440mm:1本)
B.天面と脚の部材のつなぎの部材(長さ400mm:1本)
C.脚の部材(長さ362mm:2本)
A.天面の部材(1本) C.脚の部材(2本) B.のつなぎの部材はAとCの双方に接合します 門型の脚を3つ作ります
ベッドのすのこ部分をのせてビス止めする
脚を作れば、天板のすのこを乗せてビス留めするだけです。
幅89mm×長さ1820mmの部材を4本、中央に幅38mm×長さ1820mmの部材を1本バランスよく配置します。
脚が転ばないように、脚の天面とすのこの板が接する部分を2本/箇所づつ留めていきます。
バランスよく板を配置します 脚の天面と接する部分を2本/箇所づつビス留めします
拡張ベッドを設置する
クッションマットとベッドフレームが完成したら、後は配置するだけです。
写真は我が家の寝室。(グレーで殺風景ですが、そこはスルーして下さい。。。)
今回はベッドの真ん中に挟み込むように配置します。
DIYしたベッドフレームはSPF材の規格サイズである長さ1820mmのままとしているので、既製品のベッドより少し短いです。
クッションマットは62cm×3つで1860mmでベッドフレームとほぼ同じ寸法になってます。
これで完成です。
最後に(感想・反省)
小さなクッションマットを敷き詰める形について
クッションマット自体がズレて隙間が空くのが心配でしたが、思っていたほどマットがズレてくることはありませんでした。
また、小さなクッションなので、将来的に別の形に転用できるとも考えています。
マットとして採用した「DUVHOLMEN」について
座面用インナークッションの「DUVHOLMEN」はウレタンに真綿が巻かれている製品だった為、DIYに向かない材料でした。
中身がウレタンマットだけで出来ている、ベッドのマットレス用に販売されている製品の方が加工するには使い勝手が良いと思いました。
同じ商品名で背もたれ用のクッションカバーに合うサイズのインナークッション(62cm×44cm)も販売されてますので、こちらであればインナークッションをカットする手間は不要です。だたし、座面用のものに比べて柔らかいクッションになります。
クッションカバーに採用した「JÄRPÖN(イェルポーン)」について
屋外用なので肌触りが固めです。一方で防水仕様なので子供がおねしょした時や、お茶をこぼしたりした時でも汚れにくい利点があります。
マチ付きなので敷き込んだ時の隙間が出来にくい点も良いところです。
ベッドフレームについて
もっと簡単に作る方法がありそうですが、この方法でも短時間で簡単に作ることが出来ました。
長さについては、先述の通り、カット加工が少なくなるよう規格寸法の長さ1820mmで作っていますので、既製品のベッドより若干短くなります。
設計寸法で既製品のベッドと高さが揃うように作ったのですが、既製品のベッドのマットレスの方が深く沈む為、境目に寝転がると拡張部分が高く感じます。気になるようであれば、制作後に脚をカットする必要があります。SPF材であれば柔らかい木なので、家でのこぎりでカットすることも難しくありません。
かかった費用について
DUVHOLMEN デューヴホルメン ¥1,000円×3個=¥3,000
JÄRPÖN イェルポーン ¥2,000×3個=¥6,000円
SPF材 ¥2,300
ビス ¥300
合計:¥11,600
カバーのJÄRPÖN イェルポーンが比較的高額になりました。もっと安価なものもあると思いますのでここは節約可能かと思います。
使ってみた感じ
実際には、子供が大人しくこの拡張ベッド部分で寝てくれることは少なく、大体おヨメにくっついて寝ます。(ウチのおチビはおヨメに重なる勢いでくっついてます。)
ただ、おチビが深く寝入ってから、この拡張部分に移動させれば、広いスペースで眠ることが出来ますので、睡眠の質は改善されました。
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